2017年8月11日金曜日
0810 六本木歌舞伎「座頭市」
三池崇史の演出は視覚的。Tシャツ、スエット姿の海老蔵が舞台中央に現れ、本水の雨の中で立ち回りを演じる。そのあと、舞台上手でバナナを食べるなか、客席から花魁の寺島しのぶが登場。海老蔵は舞台上で赤い着物姿に着替えて芝居がスタート。そのあとは寺島が花魁と盲目の少女の早変わりを何度もしたり、右団治演じる敵役がぬえ?になったりと視覚的には面白いのだが、ストーリー上の必然性が感じられない。寺島は花魁と少女を巧みに演じ分け、市に迫るところなど上手く見せるが、歌舞伎らしくはないかなあ。海老蔵は客を馬鹿にしているのが不快。休憩時間に俳優がロビーや客席をうろついていたり、2幕の冒頭で客席を巻き込んでラップをしたりとサービス精神旺盛なのは認めるが…。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿