2017年8月2日水曜日

0730 淡路人形座「玉藻前曦袂」

三段目から五段目を通して上演。たっぷりと芝居が見られるのはいいね。 「道春館の段」の床は友庄と友勇。友庄は声量はそれほどでもないが、情感あふれる語り。「ててじゃわやい」なんかは。友勇はちょっと音がぼんやりして、間が悪いと感じるところもあった。人形は頭が大きくて手足とのバランスが悪いようなのが、粗野な感じで味がある。 「神泉苑の段」では最後に飛んでいく狐のぬいぐるみがご愛敬。「七化けの段」では舞台転換の間に客席に狐の人形が現れて怪しい雰囲気を醸し出す。1人のご婦人のリアクションで会場が温まった。早変わりは人形を持ち変えるだけでなく、人形遣いの早着替えで、裃だけでなく着物がいろいろ変わって楽しい。が、何も持っていない人形遣いが舞台に立っているのはなんだか違和感。洗練されていないのだが、これが淡路の味なのだろう。

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