2017年8月20日日曜日

0817 サファリ・P「財産没収」

少年と少女の会話劇に作者自身を割り込ませ、渡りゼリフの様に発言者が交錯する。はじめは誰が誰だか混乱したが、次第に二重構造が面白く感じられた。舞台には数個の灯りが吊るされ、椅子が3脚とワインの空き瓶。黒いドレスを着たボディが倒してある。赤いリボンが渡されるのは現在と過去との境界線にも、財産差し押さえの印にも。壊れた人形のようにばたりと倒れたり、もがいたりするダンサーの動きはセリフよりも雄弁だ。

0 件のコメント: