2017年8月30日水曜日

0819 文楽素浄瑠璃の会

「冥土の飛脚 淡路町の段」 咲・燕三。咲の語りが上手いのであろうことは分かるのだが、声に力強さがなく、響いてこない。ボリューム絞ってるみたいで、ゴニョゴニョと詞章もはっきりしない。さすがという声もあったが、私には物足りなかった。 「菅原伝授手習鑑 桜丸切腹の段」 千歳・富助。滋味溢れる住やその教えを受けた文字久と違って、明朗な語り口で八重や白太夫の悲しみが浮かぶ。時折アウアウするのさえなければ。 「源平布引滝 松波琵琶の段」 津駒・藤蔵。いやあ、2人とも大熱演。津駒は唾液を滴らせ、藤蔵は唸る。泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸の語り分けが明快で、面白いのなんの!人形なしでも十分というか、ないほうがいいとすら思う。三味線が弾きまくるので、藤蔵は満足であろう。

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