2017年8月17日木曜日
0812 ミュージカル「ピーターパン」
二十数年ぶりに観たが、胸に迫るものがあって涙が出た。宮尾俊太郎の演出でここまで変わるかと驚く。
幕が上がる前、揃いの白い衣装に身を包んだキャストが大きな絵本を持って客席を徘徊。表紙には様々な国の言葉で「ピーターパン」と書いてあり、物語の冒頭を朗読したり、子どもたちに読ませたりして作品世界に誘う。子どもはすでに大はしゃぎ。
開演時間になると、キャストたちは舞台に駆け上がってオープニング。夢の世界に引き込まれる。
最年少ピーターパンの吉柳咲良は溌剌として少年らしく、伸びやかなうたも好感がもてる。若いから仕方ないとは思うが、セリフの滑舌ご悪いのが残念だ。ウェンディの神田沙也加は時折若作りしすぎに感じられたが、概ね好演。彼女か歌うと途端にミュージカルらしくなる。ティンカーベルへの対抗心や、ピーターがお父さんになってくれたらお母さんになってあげるというくだりで、これまで観たものよりピーターパンとへの恋心がはっきり表現されているように感じた。
ラストは再び、絵本を手にしたキャストが緞帳前に並ぶ。ピーターパンは世界中の絵本の中に生き続けているというメッセージのよう。妖精の粉を客席に振りまくラストまで、夢のように美しい舞台だった
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