2017年8月30日水曜日

0824 宝塚宙組「神々の土地~ロマノフの黄昏~」

上田久美子作・演出で期待値を上げすぎたのか、不完全燃焼な感じ。歌や踊りのほとんどない、ストレートプレイ的なのはいいとして、人物像の描き方に深みがなく、これといったクライマックスがないので盛り上がりに欠ける。演技力の問題もあるだろうが、演出家本人もまだ煮詰めきれてないのでは。テーマとしては悪くないし、登場人物も掘り下げる余地がたくさんありそうなので、もっと面白くなるのではと思いながら観た。 レビューは稲葉大地の「クラシカル・ビジュー」。宝石箱をひっくり返したような華やかで煌びやかな舞台で、これぞレビューという醍醐味を味わえた。まあ、ダンスの振り付けがイマイチ…と思うところは多々あったけど。グランジュテとか、バットマンとか、なんであんなに重たげなのか。黒燕尾の群舞は圧巻(振り付けはともかく)で、キラキラしたのよりシンプルな方が映える。全員でのコーラスなど、歌でも聞かせた。

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