咲寿、津国、碩、文字栄に三味線は清志郎、寛太郎、清公、清方。
この並びなら牛若丸は咲寿とはいえ、シンかと思うと…。声は大きいのだが、腹から出てる感じでなく、何というか上滑りして聞こえる。
三味線はよくまとまって聞きやすい。
人形は玉勢の牛若丸、文哉の弁慶。弁慶の足と左が振り回されているようだった。
「伽羅仙台萩」
竹の間の段を靖・錦糸。
まだ練れてないというか、声が硬く、女ばかりの語り分けに難あり。意外に八汐があまりよくなく、あまり悪そうでなかった。
御殿の段の前は呂勢・清治。
清治の文化功労者顕彰記念とのことで、三味線の聴かせどころが多く、音楽的。呂勢も落ち着いた語りで、朗々と美声を聴かせた。さまざまな感情を音で表現しているのが耳に楽しく、飯炊きで退屈しなかったのは初めてかも。最近は子どもの詞で笑いが起きることが多いのだが、「お腹が空いてもひもじゅうない」でも笑いがなかったのはよかった。
後は錣・藤蔵。
圧が強い。
人形は八汐の玉志が意外に悪が強くない。和生の政岡に安定感。一輔の沖の井、簑紫郎の小巻、簑二郎の栄御前。
17日に再見。
「五条橋」 咲寿力はいりすぎ。文哉の弁慶は体が傾いでいるよう。
「伽羅先代萩」 靖は声に柔らかみが出てきた。呂勢・清治の音色は深みを増した感じ。
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