2019年7月24日水曜日

7月21日 マシュー・ボーン「白鳥の湖~スワン・レイク ~」

マシュー・ボールのスワンが素晴らしかった。ロイヤルのプリンシパルだけあって、確かなテクニックに裏打ちされた踊りはため息のでる美しさ。可愛い顔を裏切る筋肉質な身体で、それがまた彫刻のような造形美。スワンのメークも意外によく似合っていた。白鳥の羽ばたきとか、クラシック出身のダンサーのほうが、動きにしなやかさがあっていい。2幕で王子の入水を止めたあと、ソロで踊り出すまでの間が長かった気がするのは、気持ちを整えていたから?
ストレンジャーは野性味は少なく、ノーブル。だけどサドっ気は十分で、危険な魅力を振りまく。2幕とはまるで別人。リフトはあまり得意ではないのか、スムースではないように見えたのが、唯一マイナスポイント。
王子のドミニク・ノースは気が弱そうな王子を造形。ああ、でもマシューにばかり目がいってしまって、あまり覚えていないかも。
今日初めて気づいたのだが、4幕のクライマックス、王子がベッドの上のスワンと見つめ合うところ、振りが鏡合わせのようになっているのね。2人の絆が感じられて切ないさが増す。
女王はニコル・カペラ。威厳があって、ちょっと冷たそうなところがらしくていい。それだけに、ラストの悲嘆とのギャップが痛々しい。ガールフレンドはカトリーナ・リンドン。キュートな感じで、女王より似合っていた。執事のグレン・グラハムも、計算高そうでよかった。

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