セリフありの殺陣芝居。ワードレスにこだわっていた時よりも物語の深みや広がりがあり、見応えがあった。初日だということで、殺陣がこなれていないところもあったが、よく動くキャスト達が迫力ある舞台を作っていた。
御姫(池未来実)はセリフまわしが拙いが、記憶をなくした役らしさの演出?可憐で、盗賊達がこぞって守ってあげたくなるキャラにはぴったり。
7人の盗賊のキャラが立っていて、戦隊もののような格好良さ。フラフープのような輪の刃を仕込んだ武器や、似顔絵で描いた人物に変身する技などが面白い。陸上飛(西分綾香)が飛んだり跳ねたり躍動的なキュートなさ。紙研(立花明依)はショートヘアのクールな役で宝塚の男役のよう。
敵役の佐久間(岡村圭輔)は体格が良く立ち姿が立派で、よく通る声で存在感がある。先帝亡き後、他人の身体に先帝の顔を貼り付けて傀儡にしているという設定は面白いが、そもそも帝自体が虚構だというのは如何に?その娘と思われた姫もどこぞから調達してきた、縁もゆかりもない赤児だったというのも、意図がよく分からない。臣下のものが帝を殺して実験を握り、帝位継承者である娘を巡って争うというほうが、筋が通る気がするのだが。最後、自ら首を切って死ぬというのも???だった。
民衆は目に見えるシンポルを欲しがるとか、時代を突くような台詞もあっただけに、もったいない。
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