格子状の映像を投影し、登場人物たちが行き合う、交差点=辻を表現。
黒い衣装、顔の中心を丸く残した白塗りのメイク。スタイリッシュで時代を感じさせない。
お吉を与兵衛の実の母とし、河内屋の先代徳兵衛の妻で養母のおさわはお吉の姉ですでに亡くなっているという改変。義父と実の母、それぞれの与兵衛への愛情が描かれず、与兵衛は自分が本当は武士の子ではないかと疑い、現状を受け入れようとしない。肝心の殺しも、母殺しとなっては意味合いが変わってくる。
与兵衛の水谷有希、お吉の原由恵。豊島屋七左衛門のナカメキョウコが好演。
天井から張られたゴムに役者たちが絡まり、人形芝居だったというラスト。傍観者の男(田口翼)が結末は?と聞き、観客にも疑問を投げかける。能勢の法印(有北雅彦)、比丘尼(高安美帆)が、人形遣いのような役どころ。
ストップモーションで始まり、ラストもストップモーション。1人1人舞台からはけていくのだが、とても長く感じた。ゆっくりな動きで間を持たせるのは身体性が相当高くないと厳しいかも。
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