2017年12月17日日曜日
1215 くじら企画「サヨナフ」
ピストル連続殺人犯、永山則夫をモデルにした芝居。永山の住むアパートに4人の男が訪れる。永山の支持者だという彼らは、永山が殺した被害者で、事件の様子や少年時代の出来事が明かされる。無知ゆえの犯行で、悪いのは取り残された者を生み出した社会だという主張に同情できなかったのは、永山の身勝手さが活写されていたからだろう。ただ、秋月雁は永山には少々年を取りすぎで、役とのアンバランスさが否めなかった。少年時代を演じた森川万里が鋭くナイーブな演技だが、健気にみえたのは役には合っていないのかも。姉役の藤井美保が、終始手や口元が震えていて、緊張のあまりなのか、役作り(姉は精神を病んでいる)なのか。後者だったらすごい。ラストシーンは撒かれる遺骨がキラキラと光ってきれい。
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