2017年12月17日日曜日
1216 花組芝居「黒蜥蜴」
義太夫節の演奏付きで、江戸川乱歩の世界が歌舞伎仕立てで演じられる。セリフ回しや所作は歌舞伎そのものなのだが、テンポが速いのか、間が詰まっているのか、せわしない印象。もっと作品世界に浸りたい。笑いが随所にちりばめられているのは楽しいのだが、芝居の流れは途切れる。黒蜥蜴の加納幸和はアイメイクが控えめなせいか、あまり美しく見えず、おばさマダムという言葉どおり。早苗役の堀越涼も可愛くないし。明智小五郎は白塗りで赤い口紅なので、男前のピエロみたい。もっと男らしさが欲しい。そんなこんなで1幕は今一つの印象だったのだが、ラストの黒蜥蜴が毒をあおって明智に抱きしめられる場面は美しかった。まあ、それまでの、黒蜥蜴と明智が惹かれ合う描写がなかったので、唐突ではあったのだが。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿