2017年12月10日日曜日
1208 庭劇団ぺニノ「ダークマスター」
高層ビルが建ち、再開発が進む街にひっそりと建つ古い洋食屋。日本一の料理を作るが、マスターの愛想のなさから閑古鳥が鳴いている。偶然入り込んだ自分探しの旅の途中の若者が、マスターに取り入られ、耳に小型イヤホンを仕込まれて変わりに店に立つように仕向けられる。観客にもイヤホンが渡され、二階に引っ込んだマスターと若者のやり取りを疑似体験できる仕掛け。はじめはイヤホンからの指示でおっかなびっくり調理していた若者が、次第に自信を得、マスターと一体化しながらやがてかつてのマスターのように倦んでいく様が不気味。吐息などが耳元で聞こえ、ゾクリとする。後半現れる中国人が謎。調理の様子を撮影したり、料理をタッパーに入れて持ち帰ったりしていたのは店の味を盗む狙いだろうが、大金を置いたり、名刺を残したりしたのはもっと深い意味があったのだろうか。
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