2024年9月21日土曜日

9月21日 歌舞伎「夏祭浪花鑑」

彦三郎の団七はシュッとしている。 幸四郎に習ったそうで、さもありなん。口跡はいいし、形も決まっているけれど、上方のもっちゃりした感じが欲しい。殺しの場面は団七の帯や着物を使って決まるなど、あまり見慣れない形だった。
義平次は片岡亀蔵。よぼけた爺さんというよりはかくしゃくとしている感じで、欲深い感じもどこかからっとしている。切られたところで「ちべた」がなかったような。
宗之助のお梶や坂東亀蔵の徳兵衛など、江戸役者のさっぱりした芝居のなか、孝太郎のお辰がこってりした上方ぶりなのがいい。男女蔵の三婦は白髪姿は似合っているが、まだまだ枯れていない、活気盛んな感じは否めない。まあ、まだ若いし。 

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