2023年9月26日火曜日

ま9月26日 文楽夢想継承伝

「二人三番叟」

小住、亘、聖、靖に清公、清志郎、清方、友之助。

人形は玉峻、玉男。玉峻は自信がないのか、終始玉男の方を伺っているので、動きがちょっと遅れがち。稽古時間が足りなくて動きを覚えてなかったのか?

能楽堂なので足も良く見え、三番叟は足踏みも多いので観察してしまう。玉男の足を遣った簑悠がリズム良く、また音もはっきり。2人の三番叟で役割分担してるのか、もう1人のほうは控えめだった。

場合転換の間、勘十郎が出てきておしゃべり。昨日まで公演していた国立劇場は入門した頃にでき育ててもらったと。人形高いが足りないなか、通し狂言をしたので、色々やらされた(できなくてもやらされた)。朝10時半ごろから若手勉強のためと大序で人形を遣わせてもらい、夜は10時くらいまでぶっ通し。楽屋に戻るヒマもなかったとか。

「知盛幽霊」は錣・清允。脇正面席だったので人形の陰に隠れてよく見えなかったよ。 
人形は玉翔。知盛のような大きな立役を豪快に遣った。

若手座談会は聖、清允、玉峻。聖は呂勢のすすめで研修生になったそう。清允は大先輩の錣を弾いて気を遣いすぎて頭がぼーっとしていると。玉峻は師匠の方ばかり見てしまったと反省の弁。自分でも気づいていたのね。


「釣女」

靖の太郎冠者、おかしみがあって良き。大名の亘は声が枯れ気味。美女の聖はフシはまだ不安定だが、嫌味のない発声がよい。醜女の錣は安定感。

人形は、急遽代役で勘昇の大名。後半、美女の勘十郎と並んでも、落ち着いた様子。勘介の醜女は、意外に嫋やかな動きで可愛らしい。 玉路の大名は一輔が左に入っていた。玉佳や玉翔も左に入っていた李するので、色々と注目してしまう。

終盤、左違いに呼ばれた介錯が急いで舞台裏へ行ったので、何事かと思ったら、醜女の扇がなくて取りに行ったらしい。ファインプレーの様子がしっかり見えたのも能楽堂ならでは。

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