2019年9月23日月曜日

9月22日 九月文楽公演 第1部

「心中天網島」

北新地河庄の段
中を三輪・清志郎。
口三味線が別の楽器のようだ。

奥は呂勢・清治。緊張感のある出だしに聞き入ったが、だんだん集中力が削がれたのは、この登場人物たちに全く共感できないからか。むしろ、突っ込みどころありすぎてムカつくからかも。なんでこんなにダメ人間ばかりかね。特に治兵衛。呂勢の太兵衛は三輪より意地悪さが増して目が覚めた。

勘十郎の治兵衛は、なんだかシナっぽい。兄に諭されて身の置き所がなくなったところなど、コメディのよう。情けなさを遺憾なく表現するためか。和生の小春は耐える女。

天満紙屋内の段
口は津国・団吾。掛け合いでない津国は久しぶり。丁稚三五郎が絶妙。

奥は呂・団七。出だしから空撥、音程のズレであれれ、と思った。慎重な語りはいつも通りだが、治兵衛には似合うのかも。

大和屋の段は咲・燕三。手練れの語りで、技術があるとはこういうことか。

道行名残の橋づくしは芳穂の小春、希の治兵衛な小住、亘、碩のツレ、三味線は宗介、清丈、寛太郎、錦吾、燕二郎。芳穂と希はニンでいったら逆ではと思ったが、頑張った。けど、やっぱり治兵衛のダメ男ぶりが酷い。


0 件のコメント: