上演時間は2時間余だったが、全72巻の物語がよくまとまっていて、話の筋は分かりやすい。あまり歌舞伎らしくはなかったのは、セリフか現代劇だったのと、ロック音楽のためか。サスケの兄などの重要な役を現代劇の役者が演じていたせいもあるかも。主人公ナルトの口癖も、アニメならいいのかもしれないが、舞台にかかると違和感。巳之助が二役で演じたナルトの父の方が若々しく好青年に見えたよ。
やたらとツケが多用されていて、うるさいくらい。立ち回りは派手だったが、本水は取ってつけたようだったのが残念だ。サスケとナルトの最後の戦いにあたって「場所を変えよう」と言って本水のセットに移ったり、水に飛び込んだりするのがミエミエで。
大蛇丸の笑三郎が、しわがれた声で存在感のある悪役。影のあるハンサムが意外に似合った。花道に出たとき、横顔が愛之助に似て見えて驚いた。ナルトの母とのギャップも楽しませてくれた。サクラ役の梅丸はアニメキャラのような可愛さ。
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