「歌しぐれ」
母娘再会のええ人情話。なさぬ子の嫁入りを願うおれん役の吉弥がいいのはもちろん、お縫役の竹之助が大健闘。この役を演じるには若すぎると思うのだが、娘に一目会いたい母心、前夫への恨みをたっぷりと見せた。頭巾姿だと下ぶくれに見えて、見た目では損をしていたのが残念。
娘お町役の河合宥季の可愛さが際立っていた。
口上は竹三郎。ところどころろれつが怪しかったりもしたが、「この竹之助の会が、2回、3回、4回…と続きますよう」と師弟愛に溢れる暖かい口上だった。
「雷の道行き」
新内節に新たに振り付けしたそうで、雷さまと傾城の目にも楽しい踊り。竹之助も美しかった。
最後、挨拶に立った竹之助。皆への感謝を何度も口にし、「これが終わりではなく、明日からが始まり」と語る姿は好感度高し。師匠、竹三郎の誕生日だそうで、サプライズのバースデーケーキと猿之助からのメッセージが。「死なないでください」という憎まれ口は皆の願いだね。
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