2018年8月4日土曜日

0803 アンナ・クリスティ

13年ぶりの舞台という篠原涼子に期待したのだが、甲高い声ややや舌足らずな口調が聞きづらく、アンナという人物に感情移入できなかった。初演された1921年の女性観や男尊女卑的なセリフは現代とギャップがあって、そのギャップを埋め切れていなかったことも物語に入り込めなった一因か。時代は下るが、「欲望という名の列車」のブランチには共感できるのに。マット役の佐藤隆太は人がよさそうなイメージで、マットにはもっと強引な男の魅力が欲しい。アンナの父、クリス役のたかお鷹はしょうもない親父らしかった。 薄い布を斜めに巻き上げる形の幕に雰囲気があり、場面転換時の創造を掻き立てられた。

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