2018年3月27日火曜日
0325 桃園会「深海魚」
フレームのようなセットが奥に行くにしたがって小さくなる。合わせ鏡のようにも感じられ、ウイングフィールドの狭い空間が異世界になったよう。
癖のある男と女が誰か誘拐して身代金をせしめようしているらしいのだが、手際が悪く、ごっこ遊びのようでもある。リーダー格の職安役のはしぐちしんはじめ、ハードボイルド風というか、スタイリッシュな格好つけた物腰。肉屋の森川万里が気だるい大人の女の風情で、以前観た少年役とのギャップに驚く。
似たようなシーンが繰り返され、人質が誘拐犯になったり、からかわれていた者がからかう側にまわったりと主客が入れ替わるスリリングな展開。最後のひまわり畑の映像に目を奪われた。
夜に深津演劇祭の後夜祭があり、演出家たちが深津作品について語り合った。難解と言われる深津作品だが、物事をはっきりと言葉で明示せず、周辺から示唆するにとどめているからではという指摘が複数から。なるほどと納得。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿