2025年8月2日土曜日

8月2日 横浜バレエフェスティバル 2025 in鎌倉 Aプロ

第1部はジュニアダンサーのバリエーションと若手?による眠りの妖精の踊り。リラの精のバーンズ慈花が他のダンサーより頭一つ長身で、大人と子どもが踊っているよう。なぜか優雅の精が2人。

第2部よりプロのガラ。
「pqehension Bloom」より抜粋を高瀬譜希子。たっぷり生地を使ったローブのようなドレスを、時にたくしあげたり、頭から被ったりと、ドレスのあしらいも振り付けの一部になっていた。

「コッペリア」よりスワニルダのバリエーションを中島耀。少女らしいかわいらしさ。

「眠れる森の美女」のグランパドドゥを影山茉以と奥村康祐。奥村はthe王子といった佇まいで、サポートも完璧。フィッシュダイブに安定感があるし、リフトは優しい。影山も踊りやすそうで、オーロラの幸福感がたっぷり。カーテンコールでカーテンの切れ目が分からずまごつくも、王子の気品を保ったまま姫をエスコートする様子にほっこり。

「DUST-ダスト-」よりパドドゥを高橋絵里奈とジェームズ・ストリーター。第一次世界大戦についての考察だそうで、蛍の光?の音楽に合わせた踊りは庶民の抗いや苦悩を描くよう。仰向けに四つん這いになったストリーターの上に高橋が馬乗りになって動くのは昆虫のように見えた。最後は疲れ打ちひしがれた様子。

第3部
「Ki22」タランテラよりパドドゥを秋山瑛と二山治雄。小柄な二山と華奢な秋山のペアは少年少女のカップルのようで、初々しい駆け引きがチャーミング。とはいえ、踊りはらかなり高難度。

「Core Meu」よりCorriを小池ミモザ。裾の長いブルーのドレスは後ろがより長い。裾を捌きつつの踊りは、高瀬と被るところも。

「ジゼル」2幕よりグランパドドゥを加瀬栞とロレンツォ・ロセッロ。加瀬はテクニックがしっかりしていて、リフトは軽やか。ロセッロは体格が良く、雄々しいアルブレヒト。

「ロミオとジュリエット」より死のパドドゥを津川友利江。シェイクスピアの物語を翻案したプレルジョカージュの振り付けだそうで、ロミオはホームレスの設定でボロボロの衣装。仮死状態のジュリエットを放り投げたりひっくり返したりと、結構乱暴な扱いで、赤いドレスを剥ぎ取り、白い下着姿にした後でナイフ(剃刀?)で腹を切って自害する。ジュリエットをわざわざ白衣にするのだから、血糊でも使うのかと思ったらさにあらず。一方、ロミオの遺体の下で目覚めたジュリエットもアグレッシブで、椅子に腰掛けさせたロミオの体にダイブしては転げ落ち、最期はロミオの腹の上に乗って手首を掻き切る激しさ。

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