2023年3月25日土曜日

3月24日 詁傅の会

「国姓爺合戦」獅子が城の段は睦・勝平。
いずみホールの音響が良過ぎて、残響が耳に障った。三味線の叩き撥や太夫の声が空間に広がって残るので、言葉がボヤけて頭に入らず、集中できなかった。掠れ声が気にならなかったのも残響のせいかも。1時間あまり、息切れせずによく語ったが、とても長く感じてしまった。もっと邦楽に適したところで聞き直したい。

「冥途の飛脚」封印切の段は千歳・富助。
こちらは前の2人よりは音響が気にならなかったが、やはりいつもよりは響いた。先週、京都公演で聞いたばかりだけど、語りに集中した分、梅川の切なさが迫った。語りのせいか、八右衛門がとてもいい男に感じ、忠兵衛のしょうもなさが際立った。


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