2021年12月7日火曜日

12月6日 文楽鑑賞教室 Bプロ

 解説は簑太郎。体調がすぐれなかったこともあったが、ほとんど寝てしまったのは退屈だったからだと思う。首の解説で「見えないでしょうけど」って言うなら、映像を使うなりの工夫をしては?

「新版歌祭文」

中を亘・寛太郎。
何だか音程が合っていない感じで、寛太郎が弾きにくそうに見えたのは気のせいか。亘はやたら楽しそうに語っているのだが…。チャリっぽい場面だからそれでいいのか?

前を芳穂・勝平。
このところの芳穂は小さくまとめようとしているように聞こえる。師匠の影響か、そろりそろりと歩を進めているような。勝平の三味線も、いつものおおらかさがなく、鳴りが小さく感じた。

後を藤・藤蔵、清允のツレ。
この並びということもあろうが、ダントツに上手かった。登場人物の表情が豊かだし。
藤蔵は唸り声に加えて、「嬉しかったはたった半時」のあたりで悲壮感のある表情。こんなに顔に感情を乗せて弾く三味線って初めて見た気がする…

人形は一輔のおみつ、紋臣のお染は適役。久松の清五郎が、登場時から身の置き所のない哀れがただよい好演。久作の玉也はさすがの安定感で、出てくるだけで場に説得力が加わる。


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