2021年12月25日土曜日

12月25日 新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」

くるみはしょせん子ども向けだし、あまり好きな演目ではなかったのだが、この感動たるや。

イーリング版は1幕の前半はクララを子役が演じ、ほかの子どもたちが多く出演。男性主役がくるみ割り人形と王子に加え、ドロッセルマイヤーの甥という役どころで、冒頭からほぼ出ずっぱりというのは嬉しいのだが、クララの夢の中で憧れのお兄ちゃんがくるみ割り人形の化身になるという物語に共感できない。1幕が終わった段階では、やっぱりくるみは…と思っていたのだが。2幕の、金平糖の精と王子のグランパドドゥが圧巻。笑顔のチャーミングな池田理沙子・奥村康祐ペア。微笑みが絶えず、アイコンタクトがやさしく幸福感があふれる。これまで、くるみのパドドゥで感動したことってなかったのだけれど。2幕は花のワルツが優美で素晴らしかった。
1幕では老人役の福田圭吾がキレのある踊りで目を惹いた。
指揮のアレクセイ・バクランが、曲と曲の間でやたら演奏者と対話してるのが印象的だった。

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