2021年12月19日日曜日

12月19日 「能あそび」特別企画<さかさま会>

10日の公演を オンラインで視聴。予想以上に面白かった。

独鼓「四海波」は有斐斎弘道館館長の濱崎加奈子の謡に林 宗一郎の小鼓。発声がしっかりしているのは、普段から稽古しているからか。

ごあいさつは有松遼一。

落語は茂山逸平の「酒の粕」。桂枝雀の出囃子「ひるまま」を桂吉坊、林宗一郎、森田玲が演奏。
逸平の落語は軽やか。悪くないけど、普通のおしゃべりみたいだった。マクラのほうが知から入ってた?

狂言「柿山伏」は林宗一郎と有松遼一
能楽師の調子でセリフを発すると、重々しいというか…。軽妙な笑いではなかったけれど、それはそれで面白い。

能「船弁慶」
静御前は華道家の珠寳、知盛は笛方の杉信太朗、義経は茂山逸平、弁慶は林宗一郎、従者は森田玲、船頭は桂吉坊というオールスターキャスト。囃子方も、笛の有松遼一、小鼓の味方團、大鼓の河村晴道、太鼓の田茂井廣道と見慣れぬ顔ぶれ。

前場は比較的真面目にやっていたが、狂言方が入った後半は、吉坊や逸平が笑いを取りに行くから、面白くってしかたない。船頭が従者にからんだり、義経は船が揺れてグラグラしたり、知盛と対決して両手をあげて喜んだと思ったら、終わってふう、とため息をつくだけで笑いをとるのはさすが。そして、意外な活躍を見せたのが、知盛の杉信太朗。はじめは面をつけていたが、終盤は直面になって、膝立ちのまま義経達に迫る大立ち回り。弁慶の宗一郎が笑いをこらえられなかったのもツボった。生で見てたら拍手喝采だろう。


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