2019年11月28日木曜日

1128 日本舞踊の可能性vol.2「信長―SAMURAI―」

第1部はそれぞれのソロ。「遊山」岩田守弘は和太鼓の生演奏とのコラボ。岩田の確かなテクニック。ピルエットの軸がぶれないので美しい。

蘭黄は「メフィスト・ワルツ」。踊り分けが見事。複雑なストーリーは完全には理解できなかったが、老若男女の違いははっきり。おどけたようなのは何かと思ったら、悪魔だった。

「レクイエム」は演技者ルジマトフを見た。天才モーツァルトへのサリエリの嫉妬、苦悩を克明にえ 描く。背景の映像の使い方も美しい。後半、上半身裸で鍛えられた肉体を見せたのは、必要かと思ったが。

「信長」
信長の半生を5場50分ほどで描く。信長役のルジマトフは花道からの登場シーンから王者の風格。蘭黄は斎藤道山と明智光秀。道山の老獪さ、光秀のプライド、危うさを舞で表現。秀吉の岩田が狂言回しのような役どころ。シンプルなセットで、ダンサーの表現力で場を形成するのが素晴らしい。最後は白い衣装のルジマトフが光りに包まれセリ上がる。昇天のイメージか。


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