2019年11月5日火曜日
1105 地主薫バレエ「人魚姫」
正直、四季の(というかディズニーの)ミュージカルよりよほどいい。感動した。
色彩は似ているところもあるが、フライングを多用したり、逆立った鬘を使ったりしなくても、ダンサーの動きで海中の浮遊感が感じられた。衣装が素敵で、トビウオ(?)のひれがひらひらするのや、小さい子どもたちの黄色い魚の群れが鮮やか。ヒトデ役のコミカルな動き、亀やロブスターの泳ぐ様子など、それぞれが役割を果たしている感じ。
人魚姫役の奥村唯が可憐。オペラ歌手を起用し、美しい声を失うところを表現。1幕の終わり、宙づりになって上へ向かいながら、尾っぽがとれて足が現れる。ラストは、王子を刺そうとして果たせず、海に身を投げた人魚姫が、父王や姉たちに迎えられ、金粉が降り注ぐところで終わりかと思いきや、そのあと、ウィリーの群れに迎えられ、天国への階段に向かう。息を呑む美しさだった。人魚姫は悲劇のほうがいい。
海の魔女役の奥村康介が新境地で存在感を発揮。ドラァグクイーンのようなメイクで、シナを作ったり。女装すると唯とよく似ている。
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