2019年5月3日金曜日

0426 唐組「ジャガーの瞳」

角膜移植を受けた青年しんいち(福本雄樹)のもとに、角膜の持ち主だった男の恋人くるみ(藤井由紀)が現れ、しんいちは自分のものでない記憶に悩まされるようになる。寺山修司へのオマージュというサンダル探偵の田口(久保井研)やその恋人?のマネキン、サラマンダー(月船さらら)、扉の探偵(一の戸~八の戸)、自らの体に様々なものを移植する怪医師Dr弁らが入り乱れて、混沌とした世界を描き出す。福本は男前の容姿が映え、主役としての存在感も十分。藤井は怪しい女役が良く似合い、扉を次々に開けていく歌もよかったが、白いスーツでの男装姿は痩せすぎであまり似合わないと思った。月船は細い腕がマネキンと見まごうほど。赤いドレスが良く似合って美しかった。しんいちの婚約者夏子役の福原由加里は抜擢だろうが、藤井と渡り合うには役者不足か。愛犬の死骸と彷徨う少年ヤスヒロ役の大鶴美仁音、声がよく通り、目を惹かれた。

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