2019年5月27日月曜日

5月19日 文楽公演 第一部

98年ぶりに復活したという大序「大内の段」は御簾内で、咲寿→小住→碩→亘、錦吾→清允→燕二郎→清公のリレー。太夫と三味線をペアで書かなかったのは、三味線が先に交代して暫く前の太夫を弾いていたから。小住の安定感、碩の声の良さ、亘はつらつといったところか。人形は黒衣。

小松原の段は芳穂、咲寿、南都、文字栄、津国、小住に団吾。下ネタを品良くまとめた感じ。文字栄の桔梗がミスキャストと思いきや案外しっくり。

蝦夷子館の段は口が亘・清公、奥が三輪・清友。亘はもう少し聞きたかった。三輪は手練れた様子。人形が出遣いになり、玉佳の蝦夷子は文司の入鹿より大物っぽいのでは。玉男のせいではなかろうが、大判事の日よりっぷりがこの先を暗示してる。

猿沢池は希・友之助。希の声がででいない。

鹿殺しは御簾内で、碩・錦吾。碩の三作が子供らしい。

掛乞の段は睦・寛太郎。近頃の睦は小じっかりというか、手堅くなってきた。

万歳は織・清志郎に清允のツレ。芝六忠義の冒頭10分ほどまで続けて語るという変則。何故だろう。心地良くなって後半意識が…。織は山の段の雛鳥と打って変わって、染太夫風の骨太の語り。同じ時期に二つの役を掛け持ちするのは大したもの。

芝六忠義は咲・燕三。疲れが出たのか、全体的に力がない語り。
人形は勘十郎が鎌足で驚いた。チョイ役なんだし、別の人でもいいのでは。

太宰府は靖・錦糸。のっけから良く声が出ていて、義太夫節らしい。入鹿の大笑いは後半息切れしたかな。



0 件のコメント: