2018年12月2日日曜日

12月1日 庭劇団ペニノ「笑顔の砦」

京都府北部と思しき海辺の町の古いアパートで暮らす漁船の船長。ある日、隣の部屋に認知症の老婦人が引っ越してくる。隣あう2部屋で別々の暮らしが営まれるが、時に不思議なリンクが生まれる不思議。直接影響はしていなくても、互いの生活に何らかの作用を及ぼしあっているよう。
長い夜の間、認知症が進んだ母が粗相をしたり、帰りたいと駄々をこねたり、家族では介護しきれない様子に絶望感が漂う。一方の漁師の側は、若者バイトに腹を立てた先輩が暴行を加え、長年船長を支えてきた船員が家族の事情で町を去ることになる。
重苦しい夜が明けたラスト、認知症の母は部屋からいなくなっていて、施設にでも入った様子。短期アルバイトの青年は漁師になる決意をしたところで、希望を感じさせるラスト。

0 件のコメント: