2018年12月8日土曜日
1207 KUDAN Project「真夜中の弥次さん喜多さん」
天野天街らしい、時間や空間が行ったり来たりする演出で不思議な空間に誘われる。穴の開いた障子が一瞬で無傷に戻ったり、倒れた花瓶が元に戻ったり。真ん中に敷いた布団が仕掛けの種になっていて、小道具が出てきたり、客席後方や舞台袖に去った喜多さんが戻ってきたり。ちゃぶ台の穴から筆が出てきたり、畳の穴から頭蓋骨が出てきたりで、夢か現かあいまいな幻想空間が表現されていた。ラストは障子の向こうに去った弥次喜多のシルエットが残るなか、障子が倒れてそこには誰もいない。約100分の上演時間は長かったような短かったようなで、狐につままれたよう。
初演から16年。全力疾走しっぱなしのような舞台だったが、年齢を感じさせない軽快さ。だが、初演時はもっと違ったのか。スマホでうどんの出前を取る場面、初演時は携帯電話だったのかな。
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