「釣狐」
茂山逸平の白蔵主は首をあ傾げた仕草などに狐らしい動きがそこはかとなくおかしく、ビクついたり、餌の誘惑に抗いきれない浅はかさが可愛らしい。正体を現してからは肩幅の大きな狐だった。最後の罠を抜けて逃げ出す軽やかさが軽妙。善竹隆平の漁師は沈着。罠にかかるかどうかの緊張感が高まった。
「隅田川」
大槻文蔵の狂女の哀れさに深く共感した。片手を挙げて泣く仕草、子が死んだと知ったときの絶望感、念仏に子の声を聞いたときの喜び、ミニマムな動きで見せる感情の豊かさ。面をかけているので、言葉は不明瞭だけど。
福王茂十郎の渡守、知登の旅人。旅人はセリフも少ないし、必要な役なのかよう分からん。
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