2018年4月6日金曜日

0327 宝塚宙組「天は赤い河のほとり」「シトラスの風ーsunriseー」

真風涼帆と星風まどかのトップお披露目。「天は~」の古代ヒッタイトを舞台にした歴史ファンタジー。原作漫画のできはあまり良くないが、設定は悪くないので上手く料理してくれれば面白くなると思ったのだが…。長大な物語を1時間半の舞台に盛り込んだため、登場人物が多すぎて誰が誰やら分かりにくい。何より、さほど取り柄のないフツーの女子高生に、主人公のカイルはじめとする男たちがこぞって惹かれる理由が不明だ。 一方、女性の描き方は悪くなかった。皇太后ナキア(純矢ちとせ)と神官ウルヒ(星条海斗)の関係は過去のいきさつも含めて丁寧に描かれていたし、エジプト女王ネフェルティティ(澄輝さやと)も、国同士の権力争いに翻弄される女の悲しみがうかがえた。 「シトラスの風」は再演を重ねてきただけあって、洗練されている。色鮮やかなオープニングから、ゴスペル「明日へのエナジー」の力いっぱいの歌と踊りと安定感のある場面が続く。新たに加えられた場面では「ボージャングル」の寿つかさが老ダンサー役でいい風情だった。

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