2018年4月13日金曜日
0411 ミュージカル「Romale~ロマを生き抜いた女カルメン~」
花總まりのカルメンは予想以上。いつものお姫様イメージから一変、雑草のような強かさ、からりとした陽気さが魅力的なカルメン像。ホセの松下裕也は青臭い若い男らしさがたたずまいにも歌声にも感じられて、役によく合っていた。だが、脚本には難あり。男を破滅させる魔性の女カルメンのイメージへの反証ということで期待したが、ホセの物語にとどまってしまった印象。従来の男の側から見たカルメン像に対し、女の側から見た本当の姿を描くというのだが、最後に「あの時は実は…」と振り返る構成が取ってつけたようで納得しがたい。どうせなら最初から、カルメンの目線で物語を描いて、やることなすこと誤解されてしまう哀しみとか辛さを描いたほうが良かったのではないか。カルメンのホセの気持ちがすれ違う場面で、2人の間に亀裂が走り、セットが左右に分かれていく→最後、ホセがカルメンの本心を理解したところでセットが再びくっつくというべたな演出には唖然とした。
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