2016年8月23日火曜日

0820 内子座文楽 午後の部 「仮名手本忠臣蔵」

五段目 山崎街道出会いの段は希・清公。 会場のせいか、三味線の音が軽く、語りもあっさり。 二つ玉の段は芳穂・團吾。 芳穂の安定感が増している。定九郎の低音がいい。 人形は玉男。歌舞伎風の、黒羽二重の拵えだったが、文楽の定九郎は山賊姿がいいと思う。歌舞伎では言葉少なく一撃で惨殺し、「50両」と一言だけ言うのが格好いいのであって、文楽のようにベラベラしゃべる奴にあの拵えは似合わない。 六段目 身売りの段を睦・清志郎。 睦は高音が掠れぎみなのが惜しい。 早野勘平切腹の段は英・團七。 会場が狭いせいか、声はよく聞こえたが、何でか語りが頭に入ってこず。勘十郎の寛平は腹を切るときに大きな動き。迫力はあるけれど。

0 件のコメント: