2016年8月7日日曜日
0806 納涼茂山狂言祭2016
丸石やすしのお話から。フランクな話しぶりが親しみやすく面白い。舞台は演者と観客で作るもの、面白くてもつまらなくても半分の責任は観客に。樋の酒の竹は茂山家では丸のまま使う(野村は半分に割ったもの)といううんちくも。
「樋の酒」
太郎冠者と次郎冠者、そこまでして酒が飲みたいか。太郎の宗彦が樋を伝って注いだ酒に浮いたごみをとる様子など細かい演技で笑わせる。あきらの主人、千三郎の次郎。
「磁石」
茂の田舎者と童司の男が息の合った様子で楽しそう。田舎者なのだが、したたかで、世情にたけたはずの男が翻弄されるのが爽快だ。ちょっとばたばたしすぎの感もあるけれど、ばかばかしいお笑いなのでそれもありか。磁石の機能というか、役割というか、「毛抜」とは違うのね。
「死神」
落語が原作なのだが、ちょっとダイジェスト版な感じ。確かに何人もの病人を診るのは狂言では冗長だ。
主人公の男を千五郎。とぼけた雰囲気が笑いを誘う。金持ちの重病患者を診察して唱える呪文が、どこかで聞いたような鼻歌で、しまいには「フレー、フレーフレーフレー」(←阪神タイガースの応援歌)。もう自由すぎて、笑いが止まらない。
最後、男の命のろうそくが消えてこと切れてしまうのだが、しばらくするとむくりと起き上がる。狂言は自分で歩いて引っ込まなければならないから仕方ないのだけど、少し違和感があった。
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