2016年8月25日木曜日

0824 第26回上方歌舞伎会

「夏祭浪花鑑」 女形は総じて良かったが、立ち役は今一つの印象。 お辰の千寿は期待通り。粋ないい女っぷりで、セリフの言い方など吉弥を思いだした。「こちの人の好いたのは…」のくだりが出ないなあと思っていたら、引っ込みのときに花道の上で。ちょっとあっさり目だけれど。 三婦女房おつぎの當史弥がよかった。 女形初挑戦という娘おてるの未輝は声が地声のまま?吉太朗の若旦那と若々しいカップル。 団七九郎兵衛は松十郎。化粧のせいか海老蔵のように見える。端正な二枚目なせいか、市井のやんちゃな男である団七にはちょっと似合わないように思った。ざんばら髪になったラストは落ち武者のようで。 義平次の千次郎は年齢的に無理があるのは仕方なく、拵えで薄汚さを出す工夫はしていたが、やはり爺には見えず。 三婦の當吉郎は数珠を切る前の「やかましい」など声はよかったが、動きが硬いというか、窮屈そう。 「五条橋」 牛若丸の翫政、弁慶の光。光は弁慶にしては小柄で大きさがほしい。 「団子売」 松四郎の杵造と當史弥のお臼。中堅らしく手だれた感じ。

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