2016年6月13日月曜日
0610 「文楽応援の落語会」
「仮名手本忠臣蔵」はもともと文楽ということで、忠臣蔵ゆかりの演目を揃える企画。
トップバッターは立体紙芝居。手間がかかる割に受けないので、他にやる人がいないそうだが、確かに。でも、やりようによってはもっと面白くなるんじゃないかなあ。1ヶ月半かけて作ったという紙芝居で、忠臣蔵のあらましを解説したのだが、せっかくなら史実と仮名手本忠臣蔵の違いについても一言あるほうが親切だと思った。
二番手に早くも春之輔が「質屋芝居」。マクラで、手違いからチケット100枚を売りそびれたので赤字だとのぼやき節。なんだか話にも身が入っていないような。
米二の「蔵丁稚」は手堅く。文楽や歌舞伎よりも先に落語を聞いていたので、逆に芝居を見て「落語と同じ」と思ったとか。
露の新治の「中村仲蔵」は聞き応えたっぷり。よくぞ20分であそこまで聞かせてくれました。仲蔵もいいが、奥さんがまたステキだった。
中入りをはさんで、英太夫を招いてのトーク。仲野先生の義太夫披露はご愛嬌だが、ちと長かった。内海英華が太棹三味線でお付き合いしたのにびっくり。なんでもなさるのね。
生寿の「仮名手本天神祭」は新作落語で討ち入りの前、天神祭で吉良上野介と大石内蔵助が遭遇していたという。通常は25分の話をぎゅっと縮めて15分くらいだったが、随所で笑いが。
トリは春蝶の「七段目」。マクラで世界の3代目の話は食傷気味だが、本編は悪くなかった。これまで見た春蝶のなかでは一番だったかも。
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