2016年8月11日木曜日
0810 空の驛舎「ただ夜、夜と記されて」
痛いというか、辛い芝居だった。精神を病んだ人の思考はこうも辛いものなのだろうか?ファンタジックに、と演出家は言っていたが、夢の世界が私にはどうにも受け入れ難くしんどかった。主人公がなんで、今のままでいいと悟るのか。もう少し生きたいと思うのか。少し唐突な気がした。だって、状況はなにも変わっていないのだし。あんな、先生の一言で救われるなら、もっと早くに楽になっていたのでは?
2016年8月8日月曜日
0805 空晴第15回公演 「ここも誰かの旅先」
小さな誤解が誤解を生んで、もどかしさが笑いになるという、いつものパターンではあるのだが、今回はとても面白く、何度も笑った。古いアパートに引越してきた初老の男・藤堂に南河内万歳一座の河野洋一郎、手伝いに来た妙にハイテンションな男に太田清伸という2人のゲストがよかったのか、テンポというか、間なのだろうか。藤堂を「とうさん」と呼ぶことや、顔の似ていない兄弟の血のつながっていないことが暴露されたりと、ありえへんやろ、と突っ込みたくなるような展開なんだが考える間もなく笑ってしまった。
母と伯父との関係を疑っていた甥(上瀧昇一郎)との関係修復をうかがわせるラストに余韻があった。
0807 林家たい平独演会 「たい平ひとりvol.7」寝床!寝床!寝床!
まずは古典の「寝床」。番頭が長屋の一人一人のこられない理由をたっぷりと語る。病気だったり、臨月だったり、急な仕事で手が離せなかったり…。実際に義太夫を語るところはなかった。
くまざわあかねの「寝床」は婚活。小学4年の息子がいるのを言い出せない女と、親父ギャグが止まらない男。なぜか大阪弁の息子が健気で、ええ話に仕上がった。女とその友人のガールズトークもいい感じにおばちゃんぽくて面白かった。
小佐田定雄の「寝床」は怪談。流しの「寝床屋」の言う「安らかな眠り」というのがそもそも怪しい。てっきり寝たら最後二度と起きられないのかと思ったら、意外にスプラッタホラー。3作のカラーがまるで違うので面白かった。
2016年8月7日日曜日
0806 下鴨車窓「旅行者」
町から追われてきた3姉妹。父の兄弟である伯父を頼ってきたのだが、教えられた住所はすでにほかの人が住んでおり、幼いころに養子に出されたというもう一人の妹、紛争(?)を逃れるときにい生き別れになったさらに別の妹が現れ、混乱する。父は伯父に「3姉妹」の分しか切符やお金を用意しておらず、姉妹として暮らしていた3人のうち2人は偽物か思い込みということになると指摘する弁護士。父からの手紙という「証拠」がある後からの2人と違って、証拠となる書類のない3人は法的には認められないというのだ。私たちが信じているものが、実はもろいものだということを考えた。
0806 納涼茂山狂言祭2016
丸石やすしのお話から。フランクな話しぶりが親しみやすく面白い。舞台は演者と観客で作るもの、面白くてもつまらなくても半分の責任は観客に。樋の酒の竹は茂山家では丸のまま使う(野村は半分に割ったもの)といううんちくも。
「樋の酒」
太郎冠者と次郎冠者、そこまでして酒が飲みたいか。太郎の宗彦が樋を伝って注いだ酒に浮いたごみをとる様子など細かい演技で笑わせる。あきらの主人、千三郎の次郎。
「磁石」
茂の田舎者と童司の男が息の合った様子で楽しそう。田舎者なのだが、したたかで、世情にたけたはずの男が翻弄されるのが爽快だ。ちょっとばたばたしすぎの感もあるけれど、ばかばかしいお笑いなのでそれもありか。磁石の機能というか、役割というか、「毛抜」とは違うのね。
「死神」
落語が原作なのだが、ちょっとダイジェスト版な感じ。確かに何人もの病人を診るのは狂言では冗長だ。
主人公の男を千五郎。とぼけた雰囲気が笑いを誘う。金持ちの重病患者を診察して唱える呪文が、どこかで聞いたような鼻歌で、しまいには「フレー、フレーフレーフレー」(←阪神タイガースの応援歌)。もう自由すぎて、笑いが止まらない。
最後、男の命のろうそくが消えてこと切れてしまうのだが、しばらくするとむくりと起き上がる。狂言は自分で歩いて引っ込まなければならないから仕方ないのだけど、少し違和感があった。
0806 ピッコロ劇団ファミリー劇場「オズのおじさんやーい」
「オズの魔法使い」よりということだが、ほぼオズの魔法使いのダイジェスト版のような。
竜巻に巻き込まれる幕開き、天井から何枚もの布が降ってきて花畑?を現すなど気の利いた演出。
「にじからおじへ」のような言葉遊びは子どもには楽しいのかな。
ドロシー役の樫村千晶は少女っぽい可憐んさがもう少しほしいが、歌が上手い(というか高音が出ていた)。
2016年8月2日火曜日
0801 第二回あべの歌舞伎「晴の会」
「伊勢参宮神乃賑」
落語「東の旅」を題材に、清八(松十郎)と喜六(千次郎)のドタバタ道中。
千寿が煮炊屋の婆から、遊女、狐と多彩な役を演じ、芸達者ぶりを発揮していた。
途中、勧進帳のパロディなどの見せ場も。
佑次郎とりき弥も加わり、にぎやかな舞台ではあったが、約2時間の間ではダレるところもあった。
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