2026年10月4日日曜日

10月4日 錦秋十月大歌舞伎 第三部

「義経千本桜」 渡海屋から大物浦。 松緑の知盛はポスターのビジュアルがよく期待していたが、口跡の悪さは如何ともしがたく…。終盤の「生き変わり死に変わり…」のセリフが「生ききゃわり…」と聞こえた。芝居はてらいがなく、入水するときは潔かった。(2階席だったので、飛び込んだ後に跳ねた足が見えてしまったのはご愛嬌。飛び込みの勢いが良すぎたのかマットの反発力が高すぎたのか)時蔵の典侍の局は安徳帝を毛皮に座らせたところで、拵えはそのままなのに船問屋の女房から天皇の乳母にすっと様子が変わる。ちょっとした姿勢の違いなのだろうが、役者の力。銀平の天気読みを自慢するところはさらりとしていた。(このくだりは後日カットしたらしい。インタビューであまりやりたくないと言っていたが、時間短縮のためもありそう)安徳帝は一般の子役で、セリフはしっかりしていたが、終始首を右に傾げていたのが残念。幼くてもまっすぐしていないと高貴な人に見えない。 幕開きの船問屋の女中?に千寿と折之助。安徳帝付きの女御は他にりき彌、愛三郎、千太郎。千太郎はすっきりした化粧がきれいだった。立役も、船頭に仁三郎や松十郎、千次郎ら、上方の役者が活躍して嬉しい。 「屋敷娘」「近江のお兼」 壱太郎と眞秀の屋敷娘は可愛らしい。眞秀は脚が長いのは仕方ないにしても、だいぶ腰高に帯を結んでいるのはどうしてか。屋敷娘の終盤、壱太郎が紅葉の木の後ろに消え、花道で眞秀が踊っているうちに舞台装置を転換。早替わりでお兼が出てくる。 馬とのやり取り、奴が4人出てくるなど、華やか。長い晒の扱いも見事だった。 23時10分ごろ終演予定を、初日から21時にすべく壱太郎が工夫したと聞いていたが、千本桜が2分ほど押して終わったのでどうなることか思った。休憩時間をやや短縮して定刻スタートし、21時には終演した。

0 件のコメント: