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2020年8月7日金曜日

0806 神田伯山独演会~講談と浮世絵の世界Ⅱ~

現代の浮世絵師、石川真澄とのトークから。初代神田伯山を描いた浮世絵や、北斎の怪談画など、なかなか興味深い。 一席目は短く「鼓ケ滝」。講談バージョンは初めてだが、次々にダメだしされる西行が俗っぽいというか、普通の青年のよう。そして子どもが可愛くない。 二席目は「小幡小平次」。トークでも少し触れていたが、浮世絵に書かれた場面は講談ではないそうな。客席の照明を落とし、音響も使って雰囲気を盛り上げる。殺しの場面の陰惨さは、自身も得意というだけに、ゾッとする迫力。太九郎をそそのかすおちかは凄みがあるが、女としての魅力はどうかなあ。小南陵の悪女のほうが好みなのは、女の狡さというか、弱さが垣間見えるからかもしれない。おかちの元の旦那が初代団十郎を舞台上で刺し殺した犯人で、そのおかちと所帯を持った小平次が仕事を干されて…という設定はなくてもいいように思った。

2020年8月5日水曜日

8月4日 能楽公演2020~新型コロナウイルス終息祈願~7日目

舞囃子「葛城」を本田光洋。大和舞とあった。

「川上」は野村萬のシテに能村晶人のアド。あまり笑える演目ではないが、萬の演じる盲目の男の淡々とした様子がしみる。せっかく目が明いたのに、妻を離縁しないといけないという皮肉。落語の「心眼」といい、盲目の人を扱う演目はなぜにこうやるせないのか。

「安宅」 勧進帳と滝流之伝の小書付き。 シテを観世銕之丞。堂々とした体躯、顔立ちなのだが、弁慶に似合わない気がしたのはなぜだろう。 ツレ5人というのは人数を絞ったのか。少し舞台が空いて見えた。子方は谷本康介。能の子方は元気いっぱいという発声で、あまり心に響かないのだが…。 押し戻しで、銕之丞はツレを押しとどめるというより、力を合わせて押されてしまったように見えた。 ワキは福王茂十郎。ちょっと調子が悪そうに見えた。 アドは山本則重と則秀。

2020年7月19日日曜日

7月18日 浅草演芸ホール 夜の部

鯉斗の「紙入れ」の途中から。男前で人気が出そう。あだっぽいおかみさんだが、色気が安っぽいというかちょっとやり過ぎな感じも。 阿久鯉「浅妻船」 ねづっち 米多朗「浮世床」 談幸「町内の若い衆」。いい意味で力の抜けた高座。 伸&ステファニー。昭和感ただようマジック。 伯山「違袖の音吉」。張扇を連発することもなく、手堅い語り。立て板に水の口跡の良さには聞きほれる。生意気な少年音吉なのだが、なぜか可愛くない。妙に大人びているというか。(本来なら、大人びた口を利くのが可愛く見えるのだろうが。子どもの作り声が過ぎるのかしら) 中入りを挟んでニュースペーパー。小池百合子のモノマネコントだが、予定時間をオーバーしたらしく、高市早苗(!)の登場がちょっとだけだった。 鯉栄「任侠流山動物園」。講談バージョンもあったとは!鯉栄の語りはテンポがよくて気持ちがいい。陽の講談といった感じか。 夢丸「旅行日記」 東京ボーイズ 笑遊「無精床」 正二郎 トリは松鯉の「お岩誕生」。四谷怪談のお岩様の誕生の話しだが、いわくつきのお生まれだったとは。幽霊が出るところでは客席を暗くして、懐中電灯?で松鯉の顔だけを照らすべたな演出。最後、物語のいきさつを説明している途中で幕を下ろしてしまったのは、前座のしくじり。

2007年4月17日火曜日

四月大歌舞伎

16日昼の部を観劇。

當年祝春駒
 獅童、七之助、勘太郎が並んで踊っていると、勘太郎の上手さが目立つなぁ。踊りに余裕がある。裏を返せば、後の二人が板についてないように見える。もちろん、型はなぞっているんだけど、身についていないというか…(えらそうなこと言ってるな、我ながら)惜しむらくは勘太郎って、地味。顔を作ると、獅童ってすごく映えるんだけど、勘太郎は目鼻口のつくりが小さいせいか、こけしみたい。

頼朝の死
 想定外に芝のぶ丈の出番が多くてよかった!せりふも沢山あって、美声を楽しみました。どの女形よりも女らしいよね。
 ストーリーは…。泣き叫ぶ小周防(福助さん)がうるさい。そういう台本なんだろうけど、皆して泣き過ぎ。頼朝の不祥事を隠さなければならない家臣の苦悩、父の死の真相を知りたい頼家のいらだち、と登場人物の心情に共感しにくいなか、延々と続くやり取りにうんざり。もう少しあっさりできないものか。

男女道成寺
 今回のお目当て。仁左衛門さんの桜子が見てみたかったのだ。美しくはありましたが、踊りなれている勘三郎さんと並ぶと見劣りするな、というのが正直な感想。勘三郎さんは改めて、踊り上手いなあと思いましたが、今ひとつ、入り込めないのはルックスのせい?あのずんぐり体型と短い手足が、いちいち現実に引き戻してしまうのだ。でも、あの外見であれだけ魅せるのは逆にすごいのかも。人情モノとかだと、勘三郎さんの過剰なサービス精神にうんざりしてしまうのだけど、こういう、アドリブの入り込む余地のないものは芸に集中できるのでいい。

菊畑
 正直あまり印象が…。中村錦之助襲名公演なのに……は、華がない。上手くて顔立ちもキレイなのになんで!?信二郎の時もあまり印象に残る役者さんではなかったけど、襲名で真ん中に据えてもらってもあまりかわらないような。隣のおじいがガッツリ寝てたのがすべてを物語っている?

2007年4月8日日曜日

SDP

7日昼の部を観てきました。やっぱりダンスっていいなあ…。大体の流れはこれまでのSUPER DANCE BATTLEと同じなんだけど、ジャズあり、バレエあり、ブロードウェイのショーダンスありとてんこ盛りな内容で2時間ちょっとがあっという間に感じました。私ももっと上手くなりたいと、いまさらながら思ったり。

ただね、西島千博さんの「ボレロ」。前にジルベスターコンサートで踊ったときにも感じたんだけど、あんまりカッコよくないよ。2番プリエでリズムを取ってる姿って、美しくないと思うのだけど(だって四股踏んでるみたいじゃん)。あとあの髪型&メイクは怪しすぎ。

一方、Kバレエの若手2人(橋本直樹&宮尾俊太郎)はよかったな。熊哲ばりに跳ねる跳ねる。高~いジャンプをバンバン見せてくれました。

そして、ダレン・リー。そんなに難しいことをやってる様子はないのだけど、魅せる!カーテンコールでみんなで出てきたときも、一人でステップ踏んでたり。何か惹きつけられる。ああいう、ショーダンスも踊ってみたいなと思わされました。

楽しかったんだけど、観終わったあと何か物足りなく感じるのはどうしてか。ダイジェストばかりで、もっとじっくり観たいと思っちゃうのかな。

2007年4月4日水曜日

浪花花形歌舞伎

4月1日の初日、2部と3部を観劇。

2部
「雨の五郎」
 呆然というか苦笑というか。初めて見た演目だったのですが、進之介丈の踊り、いっぱいいっぱいな印象を受けたのは私だけ!? 見ながら「お遊戯会」という言葉が頭をよぎります。見得を切るときに、「にやり」と得意げに笑うのは、あれはそういう型なんでしょうか?動きもなんだかぎこちないし…。10分くらいで終わってしまったので、あれっ!?というまま、休憩に突入してしまったのでした。

「かさね」
 孝太郎&愛之助丈のコンビはたびたび見てますが、こういうおどろおどろしいお話は結構好きです。美しい舞台でした。ただ、愛之助丈はあんまり悪人に見えないですね。もっと凄みのある悪役でもいいのかなと。孝太郎丈は容貌が変わる前もあんまり「美しい~!!」と思えなかったので(すみません…)、醜くなってからのびっくりが少なかったような。でも、いい舞台でした(言い訳みたいだけど、ホントにそう思ったんだよ)

「曽根崎心中」
 3日も経ってしまったので、あまり印象が…。

3部
「夏祭浪花鑑」
 今回のお目てはこれでした。以前、コクーン歌舞伎で勘九郎さんが団七を演ったのを見ましたが、印象は全く違いましたね。愛之助丈の団七は、さわやかな印象。ああいう人情モノは勘九郎(現・勘三郎)さんの十八番と思ってましたが、上方のお芝居もいいですねえ。だんっ!と足を開いて見得を切ったり、動きがきびきびしてて、躍動感を感じました。一個だけ難を言えば(おこがましいのを承知で)、団七が義父を殺してしまうシーンで愛之助丈が「しもた~!」という台詞、いつも同じように聞こえてしまうのですが。同じ引き出しから演じてるんかいな。