16日昼の部を観劇。
當年祝春駒
獅童、七之助、勘太郎が並んで踊っていると、勘太郎の上手さが目立つなぁ。踊りに余裕がある。裏を返せば、後の二人が板についてないように見える。もちろん、型はなぞっているんだけど、身についていないというか…(えらそうなこと言ってるな、我ながら)惜しむらくは勘太郎って、地味。顔を作ると、獅童ってすごく映えるんだけど、勘太郎は目鼻口のつくりが小さいせいか、こけしみたい。
頼朝の死
想定外に芝のぶ丈の出番が多くてよかった!せりふも沢山あって、美声を楽しみました。どの女形よりも女らしいよね。
ストーリーは…。泣き叫ぶ小周防(福助さん)がうるさい。そういう台本なんだろうけど、皆して泣き過ぎ。頼朝の不祥事を隠さなければならない家臣の苦悩、父の死の真相を知りたい頼家のいらだち、と登場人物の心情に共感しにくいなか、延々と続くやり取りにうんざり。もう少しあっさりできないものか。
男女道成寺
今回のお目当て。仁左衛門さんの桜子が見てみたかったのだ。美しくはありましたが、踊りなれている勘三郎さんと並ぶと見劣りするな、というのが正直な感想。勘三郎さんは改めて、踊り上手いなあと思いましたが、今ひとつ、入り込めないのはルックスのせい?あのずんぐり体型と短い手足が、いちいち現実に引き戻してしまうのだ。でも、あの外見であれだけ魅せるのは逆にすごいのかも。人情モノとかだと、勘三郎さんの過剰なサービス精神にうんざりしてしまうのだけど、こういう、アドリブの入り込む余地のないものは芸に集中できるのでいい。
菊畑
正直あまり印象が…。中村錦之助襲名公演なのに……は、華がない。上手くて顔立ちもキレイなのになんで!?信二郎の時もあまり印象に残る役者さんではなかったけど、襲名で真ん中に据えてもらってもあまりかわらないような。隣のおじいがガッツリ寝てたのがすべてを物語っている?
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