小住、碩、聖、薫に清志郎、清丈、錦吾、清允、清方。
人形は簑紫郎のごんべえ、勘介の大なまず。
勘十郎が子ども向けに作ったという新作。
舞台を左右に分けて、左側を地上、右側を池の中に設えて釣りの様子を見せる演出は面白い。ストーリーというほどのものはなく、なまずをはじめとする池の生き物たちを見るのが楽しいのかな。ごんべえの簑紫郎は細かな動きがいきいきとしていたし、勘介はサービス精神あふれるコミカルな動きが子どもの観客にも受けていた。
解説 文楽ってなあには勘次郎。ちょっと早口。
「西遊記」
五行山の段は希・友之助、燕二郎、藤之亮。
岩に閉じ込められた孫悟空と三蔵法師の出会いの場面から描くのはわかりやすい。これまでだったら語り分けにしそうなところ、一人で語り分ける意欲は買う。
一つ家の段は藤と休演の団七に代わって団吾。
いつもにまして顔を歪めての演奏は代役のプレッシャーからか。
人形は玉佳の孫悟空が大小の如意棒を操ったり、最期は宙乗りしたりと大活躍。ちっちゃい悟空がわちゃわちゃしているのもかわいかった。三蔵法師は紋臣で、気品がある。芙蓉実は銀角は紋秀で、孫悟空と一緒に宙乗りしていくのだが、蛇体を操るのは大変そう。孫悟空も宙乗りは大変そうで、本人の手足に人形の上半身をつけた状態なので身体のバランスが不思議な感じ。劇場後方の出口から捌ける寸前にホッとした表情になって手を振っていたのが印象的だった。
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