2024年8月24日土曜日

8月24日 内子座文楽 午前の部

解説は薫。寿柱立万歳の由来、改修工事に入る内子座の未来を寿ぐ意義を説明。合邦は、合邦住処の前段からあらすじの要点を不足なく話していたのに感心した。本人も長々と言っていたが、ちょっと長くて7〜8分かかったか。

「寿柱立万歳」

希の太夫、亘の才三、聖、薫に寛太郎、清公、燕二郎、清允。
漫才なんだけど、ふざけた感じなのか裏返ったみたいだったり、節の調子が三味線と合ってなかったり。寛太郎をシンに三味線チームはキリッとしてた。 
人形は玉翔の太夫に玉勢の才三。

「摂州合邦辻」

前を呂勢・燕三。
玉手御前に色気があるのがいい。あっちからも惚れてもらう…気。はぞくっとした。合邦の元武士らしい武張った感じ、妻の娘可愛さ、それぞれの登場人物の輪郭がクッキリ描かれてバランスの取れた語り。しっかりと床本を見て語っていたのも好印象。燕三の三味線は情景描写が的確でとてもよかった。

切は若・清介。
十一代目若太夫襲名だけあって、掛け声がたくさん、拍手もたくさん。のっけから玉手のみならず、浅香姫も瀕死なの?という囁きボイスで、合邦のおいやいはため息にのよう。後半、三味線の手が増えると掻き消されて聞こえないにも関わらず拍手が起こるのは、「ここが拍手」という語りをするからと気づいた。清介の三味線はいつもに増してバチバチで、速弾きで拍手も大きかった。

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