2023年8月21日月曜日

8月20日 内子座文楽 午後の部

呂勢の解説から。
普通は若手のイケメンが解説するのにこんなおじさんが出てきて…という自虐に始まり、父が宇和島出身なので、DNAに愛媛が入ってると。作品については、団子売りは清元からの移し、曽根崎は明治期に復曲する際に詞章がカットされてるなどで学者センセイの評価は低いが、お客様の要望なのだからいいでしょと(←学者の言うこと気にしすぎ)。松之輔のいい曲がついているので人気になったし、楽しんでと。あらすじは、単純なストーリーなので解説いらないと笑いをとっていた。これまでより早口でなくなった気がした。 

「団子売」
芳穂の杵造、小住のお臼に清馗、寛太郎、燕二郎。
小住は調子が悪いのか、声が出ていない。三味線はシンがぼんやりしている感じがした。
人形は玉勢と簑紫郎。杵造の腕が、肘が衣装から出てしまっていて、不自然に見えた。

「曽根崎心中」

生玉は希・清丈。声は悪くないのだが、単調な語り。盛り上がりに欠ける。

天満屋は呂勢・燕三。語りも三味線も申し分ないのに。音楽的なのに、なぜか集中できない。人形は玉男の徳兵衛に和生のお初と、望むべくベスト配役なのに。やっぱり私はこの話自体が好きじゃないのだな。

天神森は芳穂のお初、小住の徳兵衛に、亘のツレ、三味線は清馗、寛太郎、燕二郎。

左の桟敷席だったので少し高く、よく見えたのだが、床と目線が同じで、多分あちらからもバッチリ見えていた。 

4年ぶりの内子座文楽はボランティアも親切でいい雰囲気。来年から耐震工事でしばらく休館になるのだそう。

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