2023年8月12日土曜日

8月11日 夏休み文楽特別公演 第1部 親子劇場

 「かみなり太鼓」

希のトロ吉、靖のおかあちゃん、小住のおとうちゃん、碩の寅ちゃんに清馗、清丈、清允、清方。

希のトロ吉はちょっと迫力不足。靖のおかあちゃんが大阪のおかんらしく、碩の寅ちゃんが可愛い。三味線も大幅に世代交代した感じ。希以外の太夫は自分の出番がないところで席を外していたのだが、せいぜい10分ほどでわざわざ床を離れるのはなぜだろう。そのまま退場ならまだしも、戻ってくるのだし。

人形は玉佳のトロ吉、勘次郎の寅ちゃん、簑紫郎のおかあちゃん、勘市のお父ちゃん。

落語作家らしくくすぐりがところどころに入っていて、「よそで言うたらあきません」というオチまでついて、子ども向けだけれど、よくできた本だと思う。


解説 文楽ってなあに?は勘次郎。当初は子どもによる体験コーナーもあったそうだが、病欠者続出で休演があったため、体験はなしに(終演後のお見送りも)。代わりに写真撮影OKで、最後に質問コーナーができていた。この日は主に「かみなり太鼓」についてで、最後にトロ吉が乗った雲の下にあったピカピカ光るものは何?(→かみなり)とか、宙乗りになった時人形使いは1人だったのはなぜ?(→3人吊るすのは重量オーバーだから)とか。「上手い主遣いになるには何年かかる?」という質問には、足遣い、左遣いでそれぞれ10〜15年修行して、主遣いになるのは30年後くらいとは言っていたが、「上手な」には言及せず。ただ、足遣い、左遣いの間も端役の主遣いをすることはあると話して正直でよいと思った。


「西遊記」

西遊記には数パターンあるそうで、今回は閻魔王宮より釜煮の段。

三輪、津国、亘、聖、薫に団七、友之助、錦吾、燕二郎。

人形は簑二郎の孫悟空、文昇の閻魔大王、玉延の赤鬼、簑悠の青鬼、亀次の太宗皇帝、番人才覚延の文哉。

孫悟空の宙乗りは客席後方から出てきて、舞台前まで降りた後、再び後方に戻る。長い如意棒を振り回しているのが迫力。

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