2022年8月27日土曜日

8月27日 河東けい ひとり語り「母」のすべて

河原けいの最後の舞台と銘打った一人芝居。小林多喜二の母、セキの独白で多喜二の青年期から獄中死するまでを綴る。車椅子で登場死、声量は小さめだったけれど、ピッコロシアター中ホールでは十分に聞こえたし、声の張り、緩急、滑舌はしっかりしていて、もう2、3回はできるのではと思った。河東のセキは田舎の純朴な母親そのもの。2時間弱の舞台は濃密で、集中して観られた。

アフタートークで、演出のふじたあさやと対談。アンサンブル芝居への反動で一人芝居が流行りだした時に、何かいい題材はないかと探していた時に、三浦綾子の「母」と出会って戯曲化したこと。今回の公演は体調面での不安があったので、非常時に備えてふじたや朗読で参加した末永直美が控えていたことなど、舞台裏を話してくれた。

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