藤田俊太郎演出にひかれて観劇。主人公グイドを取り巻く女性たちに、それぞれのイメージカラーの衣装をまとせる一方、アンサンブルは紫とグレー、男性ダンサーは黒の衣装という、色使いが見事。キャスト全員で歌い踊る、レビューのようなシーンが華やかでいい。ブロードウェーミュージカルの歌詞をすべて日本語訳せず、英語やイタリア語?ドイツ語?などを織り交ぜていたのはどういう意図だったのか。ステージの上半分を覆う、透けるスクリーンに字幕を出すのだが、読みにくく、芝居に集中しづらかった。
グイド役の城田優は、ブロードウェーばりの響きのある歌声だけでなく、映画の撮影シーンではオペラ風の歌唱も聴かせた。妻だけでは飽き足らず、様々な女性を必要とするのだが、その貪欲さ、我儘さは少し薄かったかも。
妻、ルイザ役の咲妃みゆは、2幕のグイドに別れを告げる場面の独唱が聞かせた。
プロデューサー役の前田美波里は、レオタード姿で脚線美を披露。グイドの愛人、カルラ役の土井ケイトは、頭の悪そうな役が上手い。娼婦サラギーナ役の屋比久知奈の歌が良かった。
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