2020年11月21日土曜日

11月20日 国立能楽堂 定例公演

「延命袋」
七五三の夫、茂の太郎冠者、千五郎の妻。
千五郎の妻のわわしさよ!単にうるさいのではなく、夫を尻に敷く強さが大柄な体によく似合う。七五三は恐妻を嘆く冒頭から絶妙な間と表情で笑わさせる。茂はなぜか微妙に調子が合っていなかったよう。

「船弁慶」 重キ前後之替・舟歌替之語
福王和幸の弁慶は、顔が小さすぎるのか、顔色がすぐれないないからか、あんまり似合わないように感じた。子役の谷本康介は澄んだ声でハキハキとして、声の調子もよい、いい義経。 
九郎右衛門のシテは、静として登場した時、面と装束のバランスが良く、和幸との身長差もあって小柄に見えた。小書き付きで、静かの舞はゆっくりと静かで、後シテの知盛は橋掛かりに出てから一度後退りして引っ込む演出が特徴だそう。
激しいお囃子で舞う知盛が義経に近づくたびに、弁慶が腕を伸ばして庇うのが萌える。


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