2020年1月18日土曜日

0118 「サイレンス」アレクサンドル・デスプラ&ソルレイによる室内オペラ

川端康成の短編小説にインスピレーションを受けたという室内オペラ。ヴァレンティノのクリエイティブディレクターが衣装を担当したとあって、スタイリッシュ。音楽家が虹色のようなパステル調の色合いで、ローブのような衣服にターバンを巻いた姿が民族調。シンプルなセットで、箱がタクシーの座席やテーブルとイスになる。楽団の後ろのスクリーンに映像が投影され、タクシーの車窓や言葉をなくした小説家の目、女の幽霊などが映し出される。
2人の歌手と語り手の3人の舞台。ところどころ日本語が混じるのだが、「カタカナ」という音が面白かったのか、執拗に繰り返される。
言葉を失った小説家とタクシーに女の幽霊が乗り込んでくるという怪談が交錯する。濃密な時間、90分ほどの上演時間を感じさせない。ラスト、スクリーンに女の幽霊の映像、舞台後方に白いローブに長い黒髪に着替えた女が登場し、恐怖感をあおる。映像の女の幽霊、婚礼衣装のような白い打掛はなぜ?

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